数日間ずっと、BTSのRM氏が国連で行ったスピーチについて考えている。思い出すだけで胸がいっぱいになる本当にすばらしいスピーチだった。間違いなく歴史に残る瞬間を目撃したのだと思った。
久しぶりに帰ってきた実家は思っていたよりも薄汚れていた。なんでもないようなことで言い合いをしている母と祖母を見ているとすぐに心を乱され、2秒で東京の家に帰りたくなった。バンタンの新しいアルバムは東京で聴いた時よりも深く胸に響いた。こんな場所にいても最先端の音楽に触れることができる間口の広いK-POPに改めて感謝した。私はずっとそういうものに救われてきた。
スピーチでRM氏は自身の物語を語ったうえで、私たちに自分の物語を語ろうと呼びかけていた。
私がこのブログを始めたのは、自分の物語を自ら語ってきた勇敢な人たちに励まされたからだ。困難を乗り越え、そのうえそのことを語るという偉業を成し遂げた人たちに。
でも自分の物語を語るということは、自分の失敗や、嫌なことをたくさん思い出さなければいけないということでもある。やっぱり簡単なことではない。私も書くことがむずかしくて嫌になることばかりだ。
自分の物語を語るって、一体どういうことなんだろう。私も彼のように自分の物語を語ることができるだろうか。
私の名前はつかさです。文章を書く人間で、俳優、歌手、映画監督を目指すアーティストです。
貧困地域にあるシングルマザーの家庭出身で、去年最愛のアーティストをうつ病で亡くしました。私自身もメニエール病、メンタルイルネスと闘っています。今日はRM氏のスピーチに自分の物語を語る勇気をもらいました。自分自身を愛するにはまず自分が誰で、どこから来て、どんな物語を持っているのか知ることが大切なんだと。私は私を、この人生を愛することができるのでしょうか。書くことを通して考えてみたいと思います。
あなたのストーリーは?
部屋の窓から見た空は灰色で、あの頃と同じようにお前はどこにも行けないんだと語りかけているみたいだった。けれどあの頃のように今日の私にもK-POPがあった。
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