タイトルを読んでびっくりした読者もいると思うんですが、帰国することになりました。
ことの発端はビザの申請期間。
前回の記事にも書いていたと思うけど、エージェントを通して学校に申し込もうとしてた時に学生ビザは通常2週間〜4週間ほどで降りるけれど、パンデミックのせいで念のため3ヶ月かかると余裕を持ったほうが良いと言われてた。
それからは頭のなかで3ヶ月、3ヶ月...と思って色んなことを進めてきたわけだけど、このブログを通して出会ったカナダの友達が数日前、「政府のサイトで国内からのビザ申請にかかる期間、半年になってるよ...?」と教えてくれた。
(と言ってる間にもさらに増えて7ヶ月になってる)
これ見た時点の私、「は?!」だよね。3ヶ月じゃないの?!っていう。
少し考えてみたところ、エージェントの人たちが見た時には3ヶ月だったのかもしれないし、それにしてもこんな大事なこと毎日チェックして教えてくれないものなの?とびっくり。
その時たまたま一緒にいた友達にそのことを言ったら「留学エージェントって留学する経済的に余裕のある人ばかり利用するからそこまで見てないのかもね…」と言っていて、はあ。という。
とにかく嘆いていても仕方ないから目の前の事実を飲み込むために今起こってることを整理しようとした。
たとえばもしビザが降りるまで7ヶ月かかった場合、11月中に申請作業を終えたとして、ビザが降りるのは来年の7月になる。今のワーキングホリデービザは1月末(ほぼ2月)に切れるから、ビザ申請中は国内に居れても働けないので2月から7月まで5ヶ月間働けず、ただカナダでビザが降りるのを待つことになる。
しかも今コロナの状況は悪化しているし、バンクーバーのあるBC州では過去最多の感染者数を叩き出したりしていて、第二波が来てる。そんな中で比較的仕事がすぐに決まりやすい飲食店でまた働くのもリスクが高いし、まず5ヶ月も無職になる余裕なんかない。
ていうかなんでもっと早く教えてくれなかったの?!と思って次の日エージェントに聞いたら「国外からの申請は時間がかかりますが、つかささんはワーキングホリデービザでカナダ国内からの申請なので2週間〜長くても4週間あれば降ります。実際毎日ビザ申請の作業をしていますが、ビザは降りてますし7ヶ月なんてありえないです」とのこと。
だけど、やっぱりそれはその人たちの感覚の話であって、実際ビザが降りてないという人の話もよく聞くし、あまりにも何の保証もない話だ。
やっぱり何でも自分で調べるに尽きるなと思いつつ、とにかく色んなことで疲労していてそこまで調べる気力がなく、判断力が鈍っていたのも事実。
考えた結果、これ以上の賭け、および不確定・不安定なことは受け入れられないと判断した。経済的にギリギリの状態で借金をして滞在を延長するという賭けだけでもう充分に負担だったから。そうすると自動的に帰国になる。
といっても前回の記事でバンクーバーかトロントか、って迷ってたようにカナダに残ろうととにかく色々考えて頑張ってきたわけで、これはさすがに落ち込んで泣いた。
この記事を書くのも本当に気が重くてなかなか書き出せなかったし、今も書いてる途中に少し泣きそうになる。日本にいたときからしばらくは帰らないことを目指してたし。
でも今回のパンデミックの影響もあって期待してた仕事には就けなかったし、そこから仕事が安定しなかったり住む家に恵まれなかったり、とにかく不運だった。
経済的にも精神的にも追い詰められながらなんとかここに居続けて自分の目標に近付くチャンスを得たかったけど、パンデミックの影響でカナダも不況な中、職歴もスキルもない外国人の私が今続けられる仕事を見つけるのは至難の技みたいだ。
あまりにつらい決断だし、受け入れるのに時間がかかる。今までの自分の努力を弔うようにすこし考えを整理したいのに、もうすでに決めないといけないことが迫ってる。
たとえばトロントに行かなくなったということは今すぐ帰国をしない限りあと3日で引っ越さないといけないし、新しい家もまだ決まってない。何なんだこの状態は。
というか、よく考えてみるとこうやって常に何かを決断し続けないといけないことが続いてるわけで、すでに判断力が鈍ってる気がする。
まず元々予定通りビザが降りたとしても、50万円借金して返済が次の月から始まる予定だった。それってあまりに無謀すぎる計画だったのでは?とも思う。
たとえ学生ビザで週20時間働けたとしてもそれだけで一ヶ月の生活費を稼ぐのは難しいし、毎月数万円のマイナスが出ることは目に見えていたはずだ。計算もザラすぎるのではないか。
とにかく色んなことをもう一度少し立ち止まって考えてみる必要がある。
友達は今回のことを戦略的撤退だ、と言ってくれたけど、無理に無理を重ねるととにかく頑張れば何とかなると勘違いして間違った方向に向かいかねないと思ったし、やっぱり理性を取り戻して目の前の事実は事実として受け入れるしかない時がある。
とりあえず今すぐに帰国しないことだけは決まっているからとにかく家を探して、帰るまでの少しの間、カナダを楽しむことができることを願ってる。
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