【報告】仕事をクビになりました。

えーと、「仕事が見つかってよかったね！」と言ってくれた方々には非常に申し訳がないんですが、今日仕事をクビになりました。なんと、出勤、4日でです。

原因は私の経験・能力不足と、出勤2日目に赤ちゃんの頭をベッドの枠にぶつけてしまうという大きなミスをしてしまったこと。

書くのも情けないけど、担当してたのは1才の赤ちゃんで、出勤1日目は朝起こすところから一通りの流れをお母さんに見せてもらった。

次の日から全て一人でやってみる、ということで、昼飯を食べさせ、ミルクを飲ませた後に寝かしつけをしようとした。

そしたら全然寝てくれず、泣き出すので、事前に言われてたように在宅で仕事をしているお父さんに助けを求めた。

赤ちゃんは昨日調子が悪かったようで、お父さんも夜中に何度も起こされたらしく、その日は朝からピリピリしてた。

赤ちゃんは泣き止まずそのまま激しく泣き続けて、食べたものとミルクを全部吐いてしまった。

それに焦った私は別の部屋にタオルを取りに行って、「早く着替えさせて！」と言われたので赤ちゃんをオムツ替え台に載せようとした。そうすると部屋が暗かったので、オムツ替え台の木枠の部分とベッドの部分が両方白色で見分けつかず、赤ちゃんの頭をぶつけてしまった。

それを目の前で目撃していたお父さんは「もう何もしなくていいから出て行って！」と言って、私はリビングスペースやキッチンのスペースを掃除して、その日はとぼとぼと家に帰ったのでした。

その次の日から家族の態度が一変して、まずその事件を目の前で目撃してしまったお父さんは怒ってて、私ともう話もしたくないようだったし、家の中にいても非常に気まずくなってしまった。

そしてなにより、そんな空気の中でも一歳の赤ちゃんをあやさないといけないから、「Good Boy!!!」とか「あーん、Yum Yum!!!」とか対赤ちゃんの独特のテンションで仕事をするのがあまりにきつすぎて、ギブアップ寸前。

しかもその家にはビザが切れて合法に働けなくなってしまった前のナニーがまだ住んでいて、今度はその人に強く当たられたり、その人と家族だけで盛り上がって私はポツン、みたいなことが連日続き、ストレスが限界に達した。

今日は働き始めて一週間の最後の日、金曜日。最後に出勤して辞めると言おうと思っていたところ、朝起きたらもうベッドから動けなかった。

精神的なストレスからくるめまいのような症状もあったし、朝正直に家族に「めまいがするので今日は休みます。ここ数日のこと、申し訳ないです。この仕事か自分に合ってるのか分からない」と正直にメッセージをして、そのまま寝た。

夕方まで眠り、目を覚ますと「ここ数日あなたが頑張ってたのは分かっているけど、経験に欠けること、それと応急処置の力に欠けることが心配だから今日付けで正式に雇用を終わりにします」とのメッセージが。

これにて、仕事終了。

少し言い訳をすると、お母さんが現役の保育士で、仕事に求められる基準がすごく高かったのもあると思う。ただ赤ちゃんを見ていればいいだけじゃなくて自分から積極的に遊びを作り出したり、1歳だけどすでにトイレトレーニングが求められたこと、など。

あと自分の性格上合ってないのでは、みたいな場面が多々あった。根本的すぎる問題。あと、保育士の免許を持っている前の日本人ナニーが薄給で良い仕事をしてたというのも、比べられるとかなわないな、という感じ。

それでも、私は今までの中で一番仕事を頑張ったと思う。こんな時期にやっと得られた仕事だし、ビザもかかっているし、とにかく一生懸命、全力で頑張った。赤ちゃんのオムツを替えるだけじゃなく、トイレトレーニングも頼まれていたから一緒に便器に座って上手くいかず服が汚れたり、くしゃみを顔で受け止めて顔や髪が食べて吐き出したものだらけになったり。毎日どろどろの状態で家に帰っていた。

でも、今回のことでいくら頑張っても向き不向きがあって、続けられないことはあるんだな、というのが身にしみて分かった。

上手くいかなくて本当に残念だったけど、今は気持ちがすっきりしているのも、ほんとう。すでに合わないと思っていた仕事だったから。

今回のことで実際やってみないと仕事の合う合わないは分からないと思ったし、いくらビザをサポートしてもらえても、大前提として自分が続けられる仕事じゃないといけないというのを身をもって実感した。

またふりだしに戻ったけれど、今少し幸運なのは、来週から規制が少し緩和されるので雇用が増えたこと、そして家はとりあえず安心していられる場所であることくらいかな。

逆境に強い、ということと、不幸に慣れている、というのはおそらく紙一重で、こんな状況でも正直まだ大丈夫だと思える自分がいる。これもやっぱり不幸に慣れてるからなんだろうか。分からないけれど。

私ができる仕事というのはおそらくそんなに多くなく、だからこうやって映画を作りたい、とか言ってるんだと思う。逆に言えばそういうことしかできないのかもしれない。でも今は、ベストじゃなくとも、なんとか続けられる仕事を探すしかない。

またふりだしに戻ったけど、明日からまた職探し、そして毎日出来ることを日々こつこつとやっていこうと思う。

明日はまた別の日なのだ。