top of page

‪バンクーバーに来て1週間 / 支援してくださった方が現れました‬


前回の記事、実は数日前に書いていたのだけど、住居環境からくるストレスで集中力が一切なくて、終わらせられずにいた。


今はひたすら寝て、SNSを見て、食べ、とにかく生きてる、みたいな生活を送ってる。そしたらいつのまにか数日が過ぎ去ってる。


そんななか、何から書こうか迷うのだけど、気付いたらこのブログをはじめてから1年と7ヶ月が経ってた。


そして、本題から書くと、私は基本的に自分が困難な状況にあることを書いてるわけだけど(こんな状況全然望んでないのに)、今回、私の生活を見かねて経済的な援助を申し出てくれた方が現れました…。


最初すごくびっくりして、すごくありがたいけれど、断るべきなのか?と迷いました。だって大金だし、いつかなんとか働いてお返しすることはできたとしても、こんな親切にしていただいていいのだろうか?という思いと、いや、でも正直すごく助かるな、という思いでぐるぐるぐる。。


そして結局、援助を受けさせてもらうことにしました。なぜかというとまず、今の経済的に追い詰められた状況の中で、単純にすごく助かるのと、しなくていい苦労を避けられる機会があるのなら、積極的に避けるべきなんじゃないかと思ったから。


こうして生きてきて、苦労をしすぎたゆえに楽をしているように見える他者が許せなかったり、結果的に他者を抑圧している人を、わりとたくさんみてきた。


だから苦労って、しても本当にいいことがないな、と思っていて。

苦労したことに意味を見出したくなる気持ちはすごく分かるし、自分もそうなるときはある。でも、もし少しでも苦労を避けられる機会があるなら絶対そうしたほうがいい。ただ現実がなかなかそうさせてくれないだけで。


ということで、援助を受けさせてもらうことにしました。


お返しできるのはいつになるか分からないし、援助してくださった方は返さなくていいとも言ってくださっている(かっこよすぎないか)。


だけど、私としてはやっぱりお返したいし、いつか私も困ってる他の誰かに、同じように援助を申し出ることができる人になりたい。


この出来事のおかげで、少し気持ちに余裕が生まれて、こちらに着いてすぐ働くためにスーパーで面接を受けようとしていたのも、一旦取りやめることができた。


まだ新型ウィルスのワクチンがない状況で、外国人の私がここで感染してしまったらどうなるか。新型ウィルスだけじゃなく、体調を壊してしまったら、生活どころではなくなってしまう。頼れる実家のない私にとって、今帰国だけは避けたい。まず、第一に自分の命の危機でもあるし。


とりあえず今考えたのは、まだこちらに引っ越してきたばかりだから、トロントの時と同じように新しい環境に慣れて、生活基盤を作る時間が必要だということ。


私は今一時的にホームステイ中だけど、とにかくホストファミリーや家の環境との相性が悪い。


ベッドが痒くて夜に目が覚めて満足に眠れなかったり、出される食事は炭水化物が多くてあまり栄養を取ることができず、どこか万全とはいえないような状態。


キッチンを自由に使えないから、自分で栄養のあるご飯も作れない。これは想像してたよりも大きなダメージになってる。


こんなふうに生活基盤が壊滅的な状態で、加えてストレスがかかる行動を今起こすのは控えるのが賢明じゃないかと思った。


あと、日本にいる友達に外国人の立場で危険をさらして接客業で働くことを強く止められたことも、大きく影響してる。


その友達もリモートワークができるようなホワイトカラーな仕事をしているわけではないけど、「どうしてもその仕事がしたいなら止めないけど、お金のためならやめな。感染したらどうするの。死なないで。オンラインでできる仕事を探しな」と勧めてくれたので、少し冷静になって考えることができた。


これから家でできる仕事を探そうとしていて、このブログでも、私のできることをまとめて仕事の募集しようと思ってる。


そして、もしこれからスーパーみたいな、ここの接客業界で働くことになったとしても、その時は最低でも満足に眠れて、食べられて、体調が整った状態でないといけないと思ったのでした。


そして、こうして自分の置かれてる状態を見つめ直して今の判断ができたのも、正直援助のおかげ。資本主義社会に生きてる以上、だいたい経済的な余裕は精神的な余裕と直結してる。


そうじゃなかったら今ごろ焦りに焦って、更なる危険をおかしてたんじゃないかと思う。


まず、今こちらに来た理由のひとつの、本命の仕事の面接も決まっているし、今そんなに生き急ぐ必要はないのかもしれない。もちろん、資金には限りがあるから、仕事は探し続けなきゃいけないけれど。


でも経済的にギリギリで追い詰められて極端な判断をしそうになってしまうことがすごく怖いと思ったし、助けてもらって、本当に感謝しかないです。


ほんと、かっこいいよね。私もいつになるか分からないけど、そんな人になりたい。またひとつ目標ができた。


————————————————


ジュディへ


最初にあなたの日記、「あしながおじさん」を読んでこのブログを始めてからしばらく経ちました。元気ですか?あの時、私はまだ東京にいたけれど、今はカナダに来ています。あなたのいる場所と近くなりましたね。


最初の記事を書いてから1年と7ヶ月の間に生活保護や弁護士の無料相談に行ったり、ライターとして生計を立てることを模索したり、カナダに行くことを決めて実家に帰ったり、地元の幼なじみサリーと数年ぶりに再会して誕生日を祝ってもらったり、派遣社員として働いたり、カナダに出発したりしました。


なんだか色んなことが短期間で一気に起きすぎていて、自分でもこの変化についていけてない気がします。とにかく、今の私はこんな感じです。


ジュディはあしながおじさんが援助をしてくれたあと、学校で学ぶ楽しさや、友達と出会うことの喜びをたくさん書いてましたね。


実は私にも、今日、ひとりの女性が、援助に申し出てくれました。


びっくりで、夢みたいでしょう?

こんなことが、あるんですね。


私は彼女のことを知っていますが、私はブログを書いてるただの人で、有名人でもありません。


でも彼女は大きなネットの空間に漂っているような私のことを信じて、貴重な支援をしてくれました。


ジュディのときと少し違うのは、私には今、結婚する予定が全くないことかもしれません。


あなたの時代よりは女性自身が経済的に生計を立てられるようになった今、こんな奇跡みたいなことが可能になったようです。信じられませんよね。


話は少し変わるけど、私は全ての物事が一から全部好転していくとは思っていなくて、何事も積み重ねだと思っています。


たとえば過去に闘った人たちの、物語を作った人たちの先に今の私たちは生きています。

それがあるから、私たちはこれからどこに向かうべきなのか考えることができますし、あなたが灯してくれた光を、私たちはたしかに受け継いでいるのです。


だから、けしてあなたの生き方を否定しません。

あなたのおかげで、私たちには今日があり、そしてあなたと違う選択をすることができるからです。


時代は変わっていきます。


私はこれからも、あなたのことを思いながら、あなたの時代とは少し違った生き方を模索していきたいと思います。


あなたと今、たくさんのことを話してみたいです。


愛を込めて

————————————————

0件のコメント

最新記事

すべて表示

なんでフィクションを書こうと思い始めたか

ツイッターが好きだからです、、、って書きかけて止まった。 でも、本当にそうなのよ。。 私は子供の頃からフィクションが好きで、もちろん自分もそれを生み出せる人になりたいなと思ってはいたけど、いまいちどこから始めたら良いのか分からず、そしてなんやかんやでライターの仕事をぽつぽつ...

Comentarios


bottom of page