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バンクーバーに着いたよ波瀾万丈



着いてからバタバタとしていて数日経ってしまったけれど、無事にバンクーバーに引っ越してきました!いぇーい!



着いて空港を出た瞬間、長いフライトの後だったから余計にそう感じたのかもしれないけど、とにかく空気が澄んでいて、視界がクリアでびっくり。ホームステイ先に向かう車の中からは富士山みたいに雪の積もった山々が見えて、海や川がそこらじゅうにあって、とにかく美しい街。この時点ですでに来てよかった、と思った。


無事ホームステイ先に到着して部屋に通されると、う、なんか独特の湿っぽい臭いがして、暗い。窓の位置からして半地下っぽい部屋。ベッドには紙みたいに薄い毛布(と呼んでいいのか?)が一枚置いてあるだけ。4月といってもまだまだ冷え込んでるから、圧倒的に寒い。


狭くはないけど、なんだか雰囲気が悪い

こっちはトロントで住んでた部屋


しかもベッドの真上にちょうどキッチンがあるようで、今にも床が抜けて人が落ちて来たらどうしよう?と思うほど人の足音がよく響く。おまけに家族の数も多いうえ、ホームステイしている人の人数も多いから人の出入りがとにかく激しい。今まで一軒家を女子3人でシェアしていて、ほとんど何の物音もしない家に住んでた私からすると、ここですでにカルチャーショックだった。


私が家に到着したのは日曜だったのだけれど、その日はなぜか近所に住んでいるという親戚が家に来て、リビングでカラオケ大会をはじめた。下の階にある私の部屋まで響くほど、めちゃくちゃうるさい。しかも、夜中の12時過ぎまで続いた。ここですでに心が折れた私、今すぐにでも出て行く決意を固める。


次の日目が覚めると、トロントのホストファミリーからメッセージか来てた。持ってこれなかった荷物を送ってもらうことを頼んだから、住所を教えてと書いてあった。たったそれだけのことなのに、このメッセージを見た瞬間、トロントの自分の部屋とホストファミリーが猛烈に恋しくなって泣いた。


今まで実家を恋しいと思ったことがなくて、ホームシックにかかったことが記憶ではないから、たぶん家が恋しくて泣いたのはこれがはじめて。ホストマザーからの私たちもあなたが恋しいよ、というメッセージを見てまた号泣。超過した5日ぶんの家賃を払うよ、と言っていたのにそれも受け取ってくれなかった。でも、こうして9年経ってもまた会えたのだから、また必ず会えると信じてる。その時まで、がんばらないと。

バンクーバーの桜は今満開


というかんじで意気込んだのはいいのだけど、やっぱり今の家と相性が悪くて、でも外にあまり出ることもできないし、気がどんどん沈んでいく。今までだったら毎日どんなに引きこもっていても日当たりの良い部屋だったから太陽の光を浴びていられたのが、部屋が暗いだけで気持ちもさらに塞いでいく気がする。


このままではいけないと、次の日少し外に出て散歩をしてみることにした。ととにかく天気がよく、満開の桜も美しくて癒されたのだけど、家についた途端具合が悪くなった。何度か起こしたことがあるからわかるけど、メンタル系の発作が起きたみたい。経済的な不安もあるのに、今の状態がとにかく苦痛でそのままネットに張り付いて暗いニュースを読む以外のことができなくなってしまった。

とにかくそれでも、その日はなんとかシャワーを浴びて寝た。


(続)

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