今日は起きた瞬間からめまいと頭痛を感じて動けなかった。こんな時期だから不安になって一応熱を測ったけど、平熱どころか平熱を下回ってた。
自分でもわかるのだけど、風邪のそれというよりはメンタルの不調から来る体調の悪さだ。頭が重く、耳が聞こえづらい。それに加えて生理まで来てしまい、最悪だ。
最近ずっとよく眠れてなかったから、いつかこういうふうに体調不良が爆発するのは目に見えていたように思う。
あとまだ8月なのにバンクーバーはもう肌寒くなってきていて、すでに秋の入り口という感じだ。この間まで暑かったから、急な気温の変化についていけてない。
働いてる人の数が少ない職場だから休めるか心配だったけれど、連絡してなんとか無事休めた。最低賃金で働いてる私にシフトの穴埋めを考える責任はないし、マネージメントの責任だとは思いつつも、代わりに入ってもらう人には悪いなと思ってしまう。
無事連絡したあとはご飯を食べて、部屋に戻ってとにかく寝た。すぐに寝れなかったから河原和音先生の「素敵な彼氏」の新刊を寝転びながら読んだ。
私は恋愛って基本的にまず人と人との信頼関係で、基本的な人権意識の上に成り立つと思っているから、その美しさが描かれた作品はすごく好きだ。でも世の中の多くの作品の恋愛描写ってかなり雑で、とりあえず(シスジェンダーのヘテロセクシャルな)恋愛要素を入れときゃいいだろ、みたいなものの多さには本当辟易する。
「素敵な彼氏」は人と人とが出会い、お互いを尊重して成長し合っていく姿がすごく細かく描かれてて素晴らしいと思った。少女漫画の醍醐味だ。
そのあとひょんなことから友人と、身近にたくさんいる自身のコンプレックス/嫉妬で自分より「優秀」な女性を捕まえて離さない男性について話をした。
ヘテロセクシャルなカップルの話だけど、たとえば男性よりも高学歴だったり、仕事のキャリア、才能がある女性を愛のようなもので誤魔化して囲い込み、その人の自由や成長する機会を奪う。
自分の持っていないものを持ってる女性に嫉妬するあまり、それをせめて自分の支配下に置こうと、世界で一番憎い女と結婚する男性だ。
そのうち名前が上がったのが「ギルモア・ガールズ」のローガン。
エリート育ち、でも新聞王の父親からは評価を全く得られない。
一方ローリーはシングルマザー家庭育ちの優秀な記者/編集者だ。
ローリーがローガンの持っていないものを持っているのは明らかで、皮肉なことにローガンはローリーのことを「エース」と呼び続ける。
そしてローリーをつかまえて愛されるように仕向け、ローリーのキャリアごと奪う。まさに典型的な「世界一憎い女と結婚する男」。(結婚してないけどね)
いやー「ギルモア・ガールズ」ってよくできてるなと改めて思ったというか、物語ってだいたい現実を反映してるよね。
あと、もっと昔の作品でいえば「ジェイン・エア」。ロチェスターが監禁していた発狂してしまった元妻はもとはロチェスターよりすごく優秀で、ロチェスターが彼女に嫉妬してたことがジーン・リースの「サルガッソーの広い海」で描かれてるらしい。あと本家「ジェイン・エア」にもそういう描写があったらしい(ジェインに肩入れしすぎてて思い出せない)。
ちなみに「サルガッソーの広い海」はジーン・リースが描いた「ジェイン・エア」の二次創作的なバーサの前日譚なんだって。知らなかった。
装丁とウルフの「灯台へ」に惹かれて買ったこの本に同時収録されてる。正直まだ読めてなかったからすごく気になる。
ちなみに全然関係ない話だけど、洗顔を少し残ってたアクセーヌに戻したらニキビが一気に消えた。なんとかカナダから買える方法はないものか。。
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