秋だ。日が落ちるのが早くなって、吹く風は昼でも冷たく、夜になると毛布が必要なくらい気温が下がる。窓を開けると外は完全に秋の匂いだ。
日本の長い夏に慣れてたのと、このあいだまで春だったような感覚があるから、もう夏が終わったことにびっくりだ。
冬にトロントに来て、春にバンクーバーに来て、気が付いたら夏が終わってしまった。
コロナの影響で2、3月なんてずっと家にこもっていたから、ほとんど何をしたのか覚えてないまま時間だけ進んでる感じだ。
最近何をしてるかといえば、とにかく就活を頑張ってる。というか、カナダに来てからほぼずっと仕事を探してる。正直こんなに長く仕事探しをするとは思わなかった。カナダの就活事情に詳しい友達によると、とにかくたくさん応募しないといけないらしい。だから今はそのためにレジュメとカバーレターを書いてる。
厄介なのが、応募する職種によって内容をわりと大きく変えないといけないところ。とくに私は英語のネイティブスピーカーじゃないから自分で自分の書いたものを最終チェックすることはできない。
そこを今友達が手伝ってくれてて、すごく助かってる。というか求人情報を見つけるのも、その内容を把握してそれに合わせてレジュメとカバーレターを書き直すのも、果てしなさすぎてひとりじゃ全く無理じゃないですか？？となっている。
今まで仕事を応募するといってもやっぱり全部ひとりだから内容的に満足しないまま送ることがほとんどで、そしたら当然連絡もこないし…という悪循環だった。
だけど昨日友達の助けのおかげで初めて納得できる内容のレジュメとカバーレターで応募ができた。嬉しかったし、やっと動き出せた実感がある。
これからまだまだ先は長いだろうからバテないように続けていくしかないのだけど、本当に大変だよなぁ。
もはや膨大な求人情報を見るだけで仕事のように大変だし、特に働きながら家事もして仕事も探すって無理なんじゃ？と思いはじめてる。どこかで息抜きしないと。
幸か不幸か最近バイトのシフトが減ったのでなんとかやれているけども。たぶん100件くらい応募する覚悟が必要な気がする。
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最近落ち込んでるわけではなくて、こうして仕事に応募したり、部屋をよく掃除したり、散歩したり、今日だってベッドシーツも全部洗ってすっきりしたし、よくやってるほうだと思う。
それでも無意識に抑えてた気持ちが出てきてしまうような瞬間はあって、今日はジョンヒョンの歌声を聴いて泣いてしまった。うまく言えないけど、これ以上に聴き慣れたもののない、暖かくて切ないジョンヒョンしか持ってない歌声だ。
会いたいとかっていうよりはジョンヒョンがいる世界が恋しくてたまらない。
別に会えなくてもいいんだよ、どこかで元気にやっててくれれば。「愛の不時着」でそんなセリフがあったよね。
最近テミンがインタビューで「子供に戻れたら何がしたい？」って質問に「デビューした2008年に戻ってメンバーともっと思い出を作りたい」みたいなことを言ってたみたい。
私も戻れるなら一瞬も逃さず、もっと彼らを見てる。ひとつも忘れないように。そんなことばかり考えてしまうこともある。
冬が好きで、一番寒い日に遠くに行ってしまった人だから、寒くなるとより思い出すんだろう。
今日はなぜか日本のアルバムの曲を聴いた。もう誰も、二度と歌うことはないだろう曲だ。忙しい中メロディや歌詞を覚えた彼らのことを思った。
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