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自由の代償なんかない



このあいだの記事で、これから先が不安なこと、自分が緊張していることに気付いたと書いた。


出発が迫った今、パッキングをひと休みして今これを書いているのだけど、知っている環境を変えるのはこんなに大変で、不安なものなのかと驚く。


少し前まで私はアメリカに留学していたこともあるし、英語も話せるからカナダに行ってもあまり環境の変化に対する不安はあまりないと思ってた。それよりも、今の最悪な実家から抜け出したい、早く違うところに行きたいとばかり願ってきた。


けれど、それが実際近づくと、自分でも、こんなに動揺するなんて思ってなかった。もともとカナダに行く計画で東京の家を引き払い、実家に帰ってきて予定通り働き、出発する予定だった。だった、じゃなくて全てが予定通りだ。


それなのに今私はとても緊張していて、今ある環境から抜け出すのが少し怖い。自分で言うのもすこし変だけど、今までわりと色んなことを乗り切ってきた私でさえもだ。


よく「会社が最悪なんだけど、辞める勇気がない」という人がいる。実際そういうことを言いつつ会社を辞められない人はたくさんいる、というかそれが大多数なのじゃないかと思う時もある。だいたいは生活がかかってるし。


ただ、その最悪な場所が自分の生まれ育ってきた家庭だったとき、どうだろう。


おそらく、会社どころでは済まない。今までの人生全てだ。会社を辞めて今まで関わった人たちと一切関わりを断つ、ということはある。


でも、それが家庭でできる人がどのくらいいるだろうか。それってものすごく難しいこと、というか不可能に近いんじゃないだろうか。


実際私は今それをやろうとしてるわけだけど、正直足がすくむ。もう一生この家には帰ってきたくない、と子供の時から願ってきた私でさえ。


でも新しい生活がほんとうにちゃんと始まったら、今の不安や焦りはきっと忘れてしまうかもしれない。だから今書きたかった。有害な関係、特に家族との関わりを断つのはとても難しい。でも、その先には自由と、自分だけの人生があるはずだ。


私が証明するとは言わない。それは私にも分からないから。でも、最善であることには違いないと思う。そう信じたいし、あなたにもそう信じていてほしい。

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