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ロイホでフィーバー



ここ数日身体が重く頭がズキズキと痛み、動けないままぐったりする日が続いた。どうやら気圧のせいみたいだ。部屋の空気がすっきりしない気がしたので窓を開けて、8月よりずっとひんやりした秋風を部屋に入れた。


今日はすごく久しぶりに近所の教会に出かけた。私はクリスチャンではないし、それどころか聖書のことを全然知らない。だけどフェミニズムの重要なキーワード「シスターフッド」を探っていくと、その語源は聖書にあるということを知って、とりあえず勉強だけでもしようと半年くらい前から教会に通いはじめた。久々に行くとなんだか神聖な空気に触れて気が引き締まった気がした。チラチラと読んだ聖書は今日もミソジニーとセクシャルマイノリティーへの差別で溢れていた。


とりあえず本気の聖書は読める気がしないので、読みかけの三浦綾子『旧約新書入門』『新約聖書入門』を読み終えなければいけない。


教会に行ったあと近所に住むM姉さんとロイヤルホストに出かけた。M姉さんにはご飯をご馳走してもらったり、身の上相談に乗ってもらったりと、いつもとてもお世話になっている。今日もM姉さんに誘ってもらい、うきうき気分でロイホに繰り出した。ロイホはファミレスの中じゃちょっと高級だから久しぶりだった。M姉さんは食べることが好きで、私も食べることが好きだ。今フェア中のものを頼みまくった。


食べたもの — — シェアした— — ・ギャザリング・プラッター(ガーリックトースト付) ・ロイヤルアンガスサーロインステーキピラフ~ガーリック風味~ ドミグラスバターソース ・真鯛と海老のパエリア仕立て ・ほうれん草とケールのバターソテー ・ラタトゥイユ

— —プラス ひとりでたべた— — ・オーブン焼きチーズハンバーグ +ライス ・2種の葡萄のパフェ ~巨峰&シャインマスカット~ ・大量のカルピスソーダ


とくに期間限定メニューのパエリアはしょっぱさとバターの旨みが絶妙に組み合わっていて、すごくおいしかった。しかしとんでもない量だ。久しぶりのロイホは涙が出そうなくらいおいしかった。こんなに食べておいてどうかと本気で思うのだが、とっくに私が払える金額ではなくなっており、M姉さんがご馳走してくれた。

よく考えてみれば、私の食生活はひどい時はひどいが、M姉さんの家で手料理を食べさせてもらったり、こうやってロイホに連れてきてもらったり、意外とみじめな食生活ではなく、それどころかいいものを食べさせてもらっていた。おいしいものは男性とデートに行って食べさせてもらうもの、という言説は女たちを自分たちの元にくくりつけておきたい男社会から生まれたまやかしなのかもしれない。


帰ると久しぶりに活動的なことをしたからかほどよい徒労感があり、ふと一瞬寝た。そろそろ友達の結婚式のために地元に帰る日が近付いている。結婚式は楽しみだけれど、実家に帰る準備は超超めんどくさい。


ベッドに入って本を読んでいると、今日帰りに寄った公園に広い緑の競技場があったことをふと思い出した。それは子供の頃父親に連れられて行った競馬場に似ていた。一緒によく連れて行かれたパチンコ屋のタバコと何かが混じった独特の臭いも。あの時自分は何歳だったのだろうと考えながら眠りについた。東京で暮らし、近所のお姉さんにご馳走になり、こんなにいい暮らしをしているのは家族の中で私だけかもしれないと思いながら。

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