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海外留学を目指していたらものすごくややこしい人に出会ってしまい、被害に遭った話②



このブログを書き始めてから現在私が困難な状況にあること、そしてその原因を一言で説明するのが難しいゆえに「詐欺に遭った」とだけ書いてきましたが、その詳細を大学卒業後からの時系列順に書いていきたいと思います。


読んでいてあまり良い気分にはならないと思うので気持ちの弱っている人は注意してください。


①はこちらから

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そもそも、はっきりと思い出せないのが実家に帰った理由だ。前の記事では、Eへの不信感が募っていたこと、そして母が家を売った貴重なお金を浪費していることが怖くなり帰ることにしたと書いた。


それはまぎれもない事実だけれど、その時点でEは私に「今年はだめだったけどまた来年に向けて頑張ろう。そのサポートは全力でする」と私に言った。


私と祖母の折り合いが悪いのは母も知っていたし、Eにも伝えていた。Eは受験に専念する一年間、地元で一人暮らしをすればいいと言った。もちろんその費用も自分が出すと。


だけれど今考えてみると、地元で一人暮らしをする意味ってなんだろう。本当にそんなお金を出せるのであれば、今まで通りあと一年東京にいてニューヨーク大学の分校で勉強を続ければいいだけだ。


私が家に帰ってくると、待っていたようにEが家に現れた。そこで今まで母を通して伝えてきたEへの不信感を直接ぶつけ、あれこれ矛盾点を指摘した。すると大学に合格しなかったのは私の実力不足で、こうなったのは全部私が悪いと責められ、結局泣いてしまった。


母はEの話を信じていたし、聞いていた祖母は話のわけが全く分からないといった。最終的には私が悪かったのだとEと母に説得させられ、Eはそれを一生懸命サポートするというお人好しという形で話し合いが終わった。


Eはその場でも母と私と祖母を養うと再び誓い、祖母や後にそれを聞いた叔父でさえ、会う機会があるとEに感謝した。


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その時点で母は毎日Eにご飯を届けており、さらに親しくなっていった。Eはもはやだたの母の友人ではなかった。いつのまにかふたりは恋仲になり、婚約の段階まで来ていた。


なので私への留学投資話を友達にしたときも、あまり怪しまれなかった。なぜなら知らない人ならまだしも、義理の父が義理の娘の留学費用を出すのは、そこまで違和感のある話ではないからだろう。


そしてEは母と暮らすための家を建てると言い始めた。もちろん私もそこに自分の部屋を持っていいし、インテリアも好きにしていいと。私は大喜びで部屋の設計図を書いたり、キッチンやお風呂を見るため様々なショールームに足を運んだ。


そしてインテリアだけでなく、家を建てる場所も好きに決めていいという。なので以前から住みたいと思っていた大きな湖が見渡せる高台に理想の土地を見つけて、何度もそこに足を運んだ。


その後Eは不動産と長い交渉の末、土地が買えたと言った。私たちは歓喜した。


その一方、私に対してEがお金を出す気配は一向になかった。それどころかEを取り巻く状況はどんどん悪化してゆき、しまいにはロシアのスパイに命を狙われているとか、Eがアメリカの科学誌に書いた論文を読んで腹が立った学者に玄関で切りつけられたという話まで出てきていた。


何度も書いている通り、ここは地方都市のはずれにある過疎地のような場所である。都会ならまだしも、そんなインテリ戦争みたいなことが起きるにはあまりにものどかすぎる。


それでも母は電話がかかってくるなりEを心配して家に向かった。それが本当なら母がそこに行ったってどうにもならないし、逆に母が危険だと思い心配だった。警察を呼ぼうと何度も言ったが、母がEは警察を嫌がると言って結局通報しなかった。


結局その後その犯人が現れることはなく、母は鼻に怪我を負ったというEを熱心に看病していた。


そんな中で私が地元で一人暮らしをするという話も、いつもまにかなかったことになっていった。


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Eがお金を出せない理由は前述したとおり山ほどあったけれど、その中でも一番気味が悪かったのが私が詐欺行為をしたせいで警察からマークされていて、逮捕される寸前だからそれを権力者に頼んでもみ消してもらうのに大金がかったという話だった。


もちろん私は今まで警察のお世話になるようなことなんてしていないし、なんの思い当たりもなかった。ただ、それと同時に一人、私の友達の名前も挙げたらしい。といっても母経由で聞いた話なので、私の推測としては


E「(私)に友達がいるだろ」

母「〇〇(友達の名前)?」

E「そうそう〇〇」


というふうに利用して聞き出したのだと思う。


なぜなら同じ方法を使って母からこちらの情報を聞き出している場面を見たことがあるからだ。


今ならすぐにそう考えられるけど、私は当時ちょうど盛り上がっていた安保法案に反対する国会前デモに何度か参加していた。


当時デモの参加者はネット上でとにかく叩かれていたし、「デモに参加している奴らは全員顔認証で政府に個人が特定されているから覚えておけよ」というようなメッセージが溢れていた。


なのでEがその警察の話をしたとき、友達の名前が挙がっていたこともあり、Eの言っていることもあながち嘘ではないかもしれないと思ってしまった。現政権ならデモの参加者を特定してやってもいない罪をかぶせる準備をしている可能性も、なきにしもあらずではないかと。


そしてやっぱりEが正しいから、教えてもいない友達の名前を知ってるんだと思い込んだ。これらは結果的に私がEを信じ続ける要素になってしまった。


この時点で私の精神的な健康はかなり脅かされていた。判断力を失い、正常な状態ではなかった。不安な日々が続くあまり夜は寝れなくなっていたし、何もしていなくても動悸がするようになっていった。



に続く

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