このブログを書き始めてから現在私が困難な状況にあること、そしてその原因を一言で説明するのが難しいゆえに「詐欺に遭った」とだけ書いてきましたが、その詳細を大学卒業後からの時系列順に書いています。
【注意】今回の記事は自死を扱っています。心の状態によって読むのが大きな負担になる可能性があります。注意してください。
相談窓口をお探しの場合、厚生労働大臣指定法人・いのち支える自殺対策推進センターが推奨している案内先を置いておきます。
・#いのちSOS(電話相談)https://www.lifelink.or.jp/inochisos/
・よりそいホットライン(電話相談)https://www.since2011.net/yorisoi/
・生きづらびっと(SNS 相談)https://yorisoi-chat.jp/
・厚生労働省 相談先一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_info.html
・いのち支える相談窓口一覧(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧 https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php
過去の記事はこちらから
第①回
第②回
第③回
第④回
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その後私を待っていたのは絵に描いたような地獄だった。
目が覚めてしまったのは私たったひとりで、母はもちろんEのことを信じていたし、祖母もよく分からないながらEに対して「あの人は悪い人じゃない」と言った。
家に帰ってから何度も母を説得しようとした。Eが言っていることは検証をすればするほど矛盾だらけだったし、ありとあらゆる証拠を出して懸命に伝えた。
何よりもこんな状態になってしまったのだから、励ましてほしかったし、これからのことを一緒に考えてほしかった。
母もEの言っていたことに対しておかしいと思う部分はあり、私に同調する場面も多々あった。けれど、それでも母はEの言っていることが嘘だと信じきれていないようだった。
母は昔から一度決めたら引かない性格で、良くも悪くも粘り強かった。その粘り強さのおかげで私が大学に行けた部分はあったけれど、今回はそれが完全にマイナスに働いてしまっていた。
母とEの関係についてはよく分からなかったけれど、母もかつての私と同じように「ここまで待ったのだから絶対にお金を出してもらう」と考えているのが分かった。そして矛盾点を指摘するたび「なんとかするから心配しないで」と何度も私に言った。
考えた結果、今後お金が動かなかったらこれ以上待つのを諦めるという誓約書のようなものを書いてもらった。期限は3ヶ月だった。少し時間があれば現実と向き合う準備ができるかもしれないと考えた。
とはいえ、仮にも私は自殺未遂のようなことを起こした状態で、そんなままEに会うことも、そして結局Eを信じている母と一緒に暮らすことももう無理だった。
そうしてちょうど母を説得しようと泣き喚いていたとき、たまたま関東に住む叔父が出張のために家にきていた。
一連の話を聞いた叔父は私の引っ越し費用や初期費用を負担してくれるといい、そのままコンビニに行ってATMからお金を下ろしてくれた。
当時は絶望の底にいて泣いてばかりでその有り難さがあまり分からなかったけれど、今になって考えるとその行動に私の命は救われたのかもしれなかった。
その後一刻も早く家を離れるため、数日で荷物をまとめ、引っ越し作業を終えた。
やっとの思いでたどり着いた自分の部屋に入って窓の外をぼーっと眺めると、隣の家の屋根に雪が積もっているのが見えた。
SHINeeのジョンヒョンが亡くなる3日ほど前のことだった。
⑥に続く
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