top of page

海外留学を目指していたらものすごくややこしい人に出会ってしまい、被害に遭った話③



このブログを書き始めてから現在私が困難な状況にあること、そしてその原因を一言で説明するのが難しいゆえに「詐欺に遭った」とだけ書いてきましたが、その詳細を大学卒業後からの時系列順に書いていきたいと思います。


読んでいてあまり良い気分にはならないと思うので気持ちの弱っている人は注意してください。


過去の記事はこちらから

----------------------------------


その後、Eはお金が出せない理由をすべて私に被せようとしてきた。まず、Eの銀行口座が権力者に凍結されて動かないのは私が働いて社会保険に加入していないせいだと責め立てた。


Eによるとその権力者は前回書いた警察の件をもみ消したせいで自分に害が及ぶのを恐れているという。そしてそれを防ぐためには私が働いて社会保険に加入することが必須らしい。


それができないのなら、代わりに心療内科に行って就業不可能であることを証明する書類をもらってこいと言われた。


書いてみるとわかる通り、こんなに話が支離滅裂なのに私はまだEの言いなりになっていた。


何度も書くが、怪しいというより何よりも、ここまで来たら引き返せないと思っていたし、今までのことが全部嘘だという現実を受け入れるのは想像するだけで恐ろしかった。出すと言ったものは必ず出してもらおうと、執着していた。


そしてこれらのことを他人に言うのはEに禁じられていた。すべては裏で行われていることであり、誰にも漏らしてはならないと。さもないととんでもないことになると言われ、私はそれに怯えて従っていた。


そして、私はすでにストレスのせいで気力を失い、体調が優れず働けない状態になっていた。


なので言われた通りに病院に行くしかなかった。もちろん病院に行っても今起こっていることを正直に話すことはできなかった。


なぜなら誰かに話したらその「権力者」にすぐに伝わると脅されていたからだ。


仕方なく同居している祖母に幼少期から容姿や人格否定されていることだけを話した。それでも私の状態ではその証明書は発行できないと言われ、代わりに睡眠導入剤が処方された。


----------------------------------


そんな中、心のどこかではおかしいと気づいていたのかもしれない。東京の友達と連絡をとって話しているうちに、あまりにも鬱々とした日々を抜け出したいと思うようになった。


友達とは「やっぱり実家にいるのは落ち着けないよね」というような話をした。特に私の場合、当たり前なのだけど。


友達のいる東京が恋しかったし、母がとにかくなんでもいいから早く社会保険に加入してくれとの一点張りなので、仕事を探し始めた。社会保険に関しては一度でも加入すれば凍結されたEの口座が動くとのことだった。


就活をすっ飛ばしたせいで仕事の探し方がよく分かっていなかったので、とにかく何か興味のあることをと思い、検索サイトで大手チェーンの書店の販売員の仕事を見つけた。


そこは書店チェーン店の中でも洋書専門店で、英語が英検2級レベル程できる人を募集していると書いてあった。フルタイムの契約社員で、時給は960円だった。手取りにすると収入は月13万円ほどだ。


時給があまりに安いのは気になったけれど、とにかく一人になりたかったし、東京に戻りたかったし、なにより社会保険完備と書いてある。そう思って応募をした。


数日後に面接の連絡が来て、いよいよ東京に行くことになった。前日に東京近郊に住んでいる親戚の家に泊まらせてもらい、早起きして目黒区の本社に向かった。


面接の予定時間より少し早く着いたのに、周りにはもうすでにスーツ姿の人たちが何人か集まっていて、そわそわと時間になるのを待っているようだった。


私もばっちりスーツを着た人のひとりだったけれど、ここにいるみんながこんなに着飾って気合を入れて時給960円の仕事の面接を受けようとしているのだと思うと、なんだか変だった。


面接では私の経歴を見た初老の男性が少し驚いて「あなた本当にうちの仕事でいいんですか」というようなことを言われたのを覚えている。


私はもちろん、と答えて面接に合格した。やっと仕事を得たと思うと嬉しかった。


に続く

0件のコメント

最新記事

すべて表示

なんでフィクションを書こうと思い始めたか

ツイッターが好きだからです、、、って書きかけて止まった。 でも、本当にそうなのよ。。 私は子供の頃からフィクションが好きで、もちろん自分もそれを生み出せる人になりたいなと思ってはいたけど、いまいちどこから始めたら良いのか分からず、そしてなんやかんやでライターの仕事をぽつぽつ...

Comments


bottom of page