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SHINeeが帰ってきた!



愛するSHINeeが2年半ぶりにカムバックした。


SHINeeについては語りつくせないほどいろんな思い出があるけど、やっぱり一番心に残ってるのは私が高校生で、今いる場所から抜け出すために大学に行きたくて、でも周りでそんな人いないからすごく孤独だったときだ。


当時の私は学校に行く時間があれば受験勉強がしたいのに、生徒を見下して授業を放棄する教師や、それがあまりにも当たり前に受け入れられている環境に毎日精神を削られていた。


そんなときに学校から帰ったらパソコンの前に張り付き、少女時代のほかに毎日見ていたのがSHINeeだった。彼らのとにかくレベルの高い洗練されたパフォーマンスや、今でいうVlogのような、アーティストありきの番組がとても新鮮だった。


当時はツイッターもそこまで盛んではなくて、まずは字幕無しで動画を見て、要約して内容を訳してくれているファンのブログの更新を待ったり、Dailymotionというサイトで9分割とかにされたすごく画質の悪い動画を一画面で英語、ベトナム語、中国語と共に見ていた。


それでも当時文化・経済資本のない環境にいる私にとってそれは奇跡みたいな出会いに思えて、どんなに画質が悪くても毎日憧れの世界を覗くような気持ちでパソコンの前に座っていたのかもしれない。


時が少し経って無事大学を卒業し、そしてその後人生の暗黒期に入ってからもSHINeeは特別な存在だった。色々あったけれど、東京に引っ越したおかげで今まで行ったことなかったSHINeeのライブに行けたのもとても大切な思い出だ。


そしてきっとたくさんの人が覚えている通り、大切なメンバーのひとりジョンヒョンは亡くなった。それでも彼らはその後活動することを選んだ。私も彼らが活動する限り、ファンとして一緒に歩もうと決めた。


その後、メンバーの大半が兵役に行って心細いなか、私は自分の目標を叶えるためカナダに行きを決めてなんとか派遣社員をやっていた。キーくん(心の中ではキボミと呼んでいる)がプレゼントのように出したソロアルバムを聴いて、自分を奮い立たせて毎日職場までの坂を登った。「彼らが帰ってくるまでもっと立派な自分になっていよう」と考えていた。


実際蓋を開けてみればパンデミックが起こり、カナダに行くことはできたが、貯めたお金も消え、カナダ移住計画は夢破れた。「立派な自分」どころではない。無一文、無職で一番戻りたくなかった実家に逆戻りである。正直こんな未来は想像してなかった。


そんなときに華々しくカムバックしたSHINeeを見ると「自分って何をやってるんだろう」モードに突入するかもしれないな、と思った。でも、実際そうはならなかった。今いる場所で10年前に見ていたSHINeeを見てる今、すごく不思議な気持ちだ。若さしか知らない10代だった私たちみんな、20代を終えて、30代に向かっている。


そして彼らの新しい音楽から伝わるのはデビューして13年目の成熟したたしかなSHINeeというカラー、そして楽しい思い出も、悲しい思い出も持ったまま、まだまだ先を目指そうという姿勢だ。


しかも配信と同時に字幕のついたすごく画質のいいVlogやSNS、リアルタイムでの動画配信、今までとは違う新しいたくさんの習慣を取り入れながら。なぜか分からないけど、まだまだ歩むのをやめない今の彼らを見ていると何度だってやりなおせるのだという気持ちが湧いてくる。


たぶん人生は良いことだけで占められてはいなけど、悪いことだけということも、ない。そしてその証拠がSHINeeだ。


ゆっくりだけれど、私もまた新たな目標と共に前に進もうと思う。あきらめるには早いし、まだこれからなのだ。



思い入れをつらつらと書いたけど、アルバムがとても良いのでたくさんの人に聴いてほしい。SHINeeに出会うのにその時じゃないといけない瞬間なんてなくて、彼らに出会った瞬間の今が常にベストだ。



各配信サービスのリンクはここから→ http://smarturl.it/DontCallMe_SHINee


p.s. タイトルトラックよりもHeart Attackの方が好きかも。絶対間違えないKindみたいなバラードも入ってて優しさがある。

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